11/ ”2回に分けて” 拡大する

”2回に分けて” の意味とは

[問題]  101%から1%ごとに199%まで拡大できるコピー機があります。このコピー機を2回使って、ある原稿をちょうど200%の大きさにするには、何%と何%を使えばよいですか?

[解説] 問題文にある ”1%ごとに” がポイントです。つまり1%、2%、3%・・・・、199%と整数(この場合は自然数)刻みで変化する事を後で使います。 これは『整数の問題』です。

1回目にa%、2回目にb%の拡大をしたとしましょう。この2回の拡大で元の原稿は

(a/100)x(b/100) =(ab)/10000  倍になり、これがちょうど200%の拡大になるとすれば次の式が成り立ちます。

(ab)/10000 = 200/100      これを計算して

ab = 20000 ・・・2つの整数 a、b の積が20000になるものを探す

問題文から aとb は 101以上で199以下の整数ですから、20000を「素因数分解」してみます。

20000 = 2x2x2x2x2x5x5x5x5

ここまでくれば後は時間の問題となります。ともに3けたで、101以上で199以下の2整数の組み合わせを探すと

a、b は  2x2x2x2x2x5 = 160   と 5x5x5 = 125 の2整数しかありません。

160%と125% を1回目、2回目もしくはその逆の順番で拡大します。