これらは大きな数なので、『ユークリッドの互除法』を使わないとできそうにありません。互除法(?)って何?? に答える前にどんなものかをまず紹介しましょう。 互除というのは互いにとい割るという意味ですが、”何を何で割ってその結果一体何が得られるのか”を見てください。では始めます。
[解答]20723 ÷ 17917=1 余り 2806 ・・・大きい方の数を小さい方で割りました
次に 17917 ÷ 2806=6 余り 1081 ・・・色付けておきました
<直前の割る数を直前の余りで割る>
同様にして
2806 ÷ 1081=2 余り 644
1081 ÷ 644=1 余り 437 ・・・以下割り切れるまで繰り返す
644 ÷ 437=1 余り 207
437 ÷ 207=2 余り 23 ・・・①
207 ÷ 23=9 (余り0で割り切れる)
以上から 求める最大公約数は 23 である。 (答)
つまり、割り切れる一つ前の式の余り23が最大公約数になります。
[解説] 分かりました? これでうなずくのは互除法をすでに知っている人だけでしょう。 初めて見る人は ”これが同様な計算の繰り返し(アルゴリズム)かは理解” しても ”なぜこれで最大公約数が23だと言えるのか” が分かりません。詳しい説明は次回にしますが、そのためにも準備を一つ。一番最初の式2806 ÷ 1081=2 余り 644 は次の様に表現できます。
2806 = 1081 x 2 + 644 ・・・(割られる数)=(割る数)x(商)+( 余り)
では次回はこの形から入りましょう。